女優桐谷美玲(25)が、人気少女漫画が原作の映画「ヒロイン失格」(英勉監督、今夏公開)の主演を務めることが25日、分かった。桐谷自身が原作の大ファンで、映画化を熱望し続け、主演の座を射止めた。

 同作は学園を舞台にしたロマンチックコメディー。桐谷は4年前に出会い、インタビューやラジオ番組、ブログなどで何度も紹介するほど作品愛を示していた。その上で映画化を熱望する桐谷の声は、作者の幸田もも子氏にも届き、漫画の最終巻では、桐谷をモデルにした女優を登場させるまでになった。

 思いは、桐谷主演の映画を企画していた制作側にも伝わり、遂に念願成就。主人公の松崎はとりを演じることになった桐谷は「大好きな漫画の実写版に参加させていただけること、本当にうれしく、撮影開始にわくわくしています」。幸田氏も「ひそかにはとりのモデルにしていた桐谷さんに、はとりを演じてもらえるなんて、本当にうれしいです」と、実は相思相愛だったことを明かした。

 主人公は、大胆な変顔も見せる異色のヒロインで、制服姿が同作で最後になる桐谷は「まねをしながら、変顔の練習をしていたのを思い出します」と打ち明けた。はとりが恋する幼なじみの寺坂利太を演じる山崎賢人(20)は「笑って、楽しんでもらえる作品になるように演じたい」。学校一のモテ男、弘光広祐役の坂口健太郎(23)も「普通の少女漫画じゃないですね」と期待している。

 ◆「ヒロイン失格」

 原作は10~13年に「別冊マーガレット」で連載され、コミック全10巻で117万部を売り上げた。はとり(桐谷)は、幼なじみ利太(山崎)のヒロインだと絶対的な自信を持っている。しかし、利太はさえない女子と付き合うことに。そんな中、弘光(坂口)がはとりに興味を抱く。三角関係に発展するのか-。