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Sissy music line special 密着レポート

Sissy music line special 密着レポート

June 30, 2016 20:00

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「おはようございます!」「今日はよろしくお願いします。」

機材をエレベーターに積む手を止め挨拶してくれたのは、原理史(Gt)と 佐藤公彦(Dr)。 11:15am、エレベーターでMt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASUREのある6Fへ。スタッフに挨拶し楽屋へ入ると、松田栄作(Vo)と示村俊人(Ba)の姿も。

今年4月、機材車盗難にあい、しばらくアコースティックでのライヴを余儀なくされていたSissyだが、6月26日(日)、このMt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASUREでバンド復活ライヴ【Sissy music line special】が行われた。

彼らがメジャーデビュー後に初ワンマンライヴを開催したこの会場で、再び新たな節目になるライヴ。メンバーそれぞれの想いや意気込みが、単なる緊張感とも違う空気感となり会場に充満していた。

機材搬入も終わり、セッティング〜サウンドチェックへ。いち早く楽器の前に座った佐藤は、コードをテーピングしたり機材を定位置に揃えたり、黙々と作業中。松田はこの日サポートギタリストとして迎えた曽根巧と、音楽の話に笑顔を見せていた。原と示村…特に原はスタッフと打ち合せをしたり楽屋とステージを行き来したりと動き回る。それでも佐藤が示村にスマホを向ければキメ顔でプレイしたり、ゆったりと客席に座りながら外音をチェックしたりと、メンバー全員がこの時間を楽しんでいるようにも感じた。

DSC_5123_20160630.jpgそんな一連の動きが少し落ち着き楽屋へ戻ると、松田はアコギでこの日演奏する曲たちを練習。原は曽根とギターの話をしている。しかし…というか、やはりメンバーの気持ちはもうライヴに向かっているのだろう。タイムテーブルより約30分も早くリハーサルの準備へ。

DSC_5243_20160630.jpg「“2025”、 “SHAKE!”の終わりからね。」
アウトロから次の曲への繋がりやタイミングを入念にチェック。カホンから久々のドラムセットで演奏する佐藤は、激しいドラミングで久々の感触を楽しんでいた。様々な音が響く中、ギターを弾く原の表情は思考の中にあり、彼の周りだけ静寂に包まれているようだった。松田はモニターからの音を入念にチェックしており、さっきまでカメラを向ければおどけた表情を見せていた示村も、ライヴ同様アグレッシブなプレイ中。全員が本番へ向け、すべての呼吸を細かく合わせながら、予定より早く始まったリハも15分押しで終了。

16:30開場。メンバーがそろそろ衣装に着替え始めた。今回の8ヶ月連続シングルリリースでスキマスイッチの常田真太郎氏がプロデュースを担当していることは既に言わずもがなだが、その繋がりから『SVOLME OTAK』が衣装協力。
あと少しで本番。しかし衣装を着たお互いを見て色々と言い合ったり、顔を突き合わせてメンバー全員がモニターを見て笑い合っている。緊張を隠しきれない曽根は「まったく、お前ら仲いいなぁ。」と笑う。(これはアンコールで曽根自身も触れていた。)曽根の言葉を借りるなら、本当にキャッキャしていた(笑)。

いよいよ本番。
さっきまでの空気は一変。円陣を組むメンバー、曽根、スタッフの手の先に集中力と気合いが漲り、いざステージへ!

DSC_5278_20160630.jpgライヴは“ジオラマ”でスタート。“ドレミの魔法”、“SHAKE!”と、序盤からメンバーの高いボルテージが伝わってきた。

DSC_5293_20160630.jpg「今日からバンドライヴ解禁ということで。」松田の言葉に喜びの拍手が広がる。曽根を加えてのバンド復活ライヴ。気合いが入らないわけがない。ミディアムテンポの“顔さえ見えない君を好きになって”では、小節ごとの表情が切なく胸に突き刺さる。少しの間、アコースティックでのライヴを余儀なくされたSissyだが、対バン相手からの「アコースティックセットも、すごくイイッス!」という絶賛の言葉により、このスタイルでもいけると気付かせてくれた期間だったと松田は振り返る。その頃よく演奏してきた“各駅停車の未来”と“花鳥風月”を、同じくアコースティックで披露。ドラムからカホンへ移動した佐藤は正面からだと松田に被って見え、松田の後ろで佐藤がひょこっと顔を出すとすかさず示村も参戦。「やらねーぞ!」と言いつつ松田、示村、佐藤が「Choo Choo TRAIN」よろしくグルグルと回り、オーディエンスも大歓声!MCではとことん笑わせることも忘れない。

DSC_5352_20160630.jpgしかし楽曲でしっとりと美しい音色を聴かせてくれる。カホンが響く“花鳥風月”で松田は一瞬マイクから離れアカペラで歌声を届けた。まっすぐに伸びる声と想いは静かに優しく、しかし凛と会場に響き渡り、感動が胸の奥に染み渡る。

8ヶ月連続リリースの第二弾シングル『re:times』がライヴ同日6月26日ににリリース。大切なものを失った悲しみを自分の中で受け入れながら前に進もうとする想いを込めたこの曲。慟哭のような歪むギターと、悲しみを振り払おうとするような激しいドラム、綺麗ごとではない本音がこぼれる歌詞に、オーディエンスはじっと耳を傾けていた。更に5月にリリースした第一弾シングルの“ボクらの確率論”へ。「実は“ボクらの確率論”もバンドでやるのは今日が初めてなんです!」肩を上げながら少し緊張した面持ちで、しかし目を輝かせながら松田は嬉しそうな笑顔で語った。

ライヴも後半戦!“Nancy”でのメンバー紹介では曽根のギタープレイに触発されるようにメンバーのソロプレイにも熱が入り、一気にフロアもヒートアップ!そのまま“マイケル”で飛ばすと、本編最後の“Ready Go!”では松田がステージを降り、フロアへ!
「最高でした。ありがとう!」熱狂が止むことなく本編は終了。

DSC_5516_20160630.jpgいつもならここでオーディエンスの歌う“Ready Go!”がアンコールの合図となるが、この日は「アンコール!」の声が響く。これは5月に開催されたファンクラブイベントで松田が「“Ready Go!”も嬉しいけど、アンコールっていうのも聞いてみたい。」と言ったことが発端で、その声をメンバーは楽屋で興奮気味に聞いていたらしい。また今回の8枚連続リリースシングルのプロデューサーである常田氏の話にも触れた。 「いつかは(ライヴに)来て頂いて観て頂いて、同じステージに立てる日が来れば良いなという想いです。」色々な面で兄貴的だという常田氏と彼らが同じステージに立つのを早く見てみたい。

またこの日の2日後に誕生日を迎える佐藤へ、メンバーとオーディエンスがバースデーソングの大合唱!「ありがとうございます!」グッズで紹介した佐藤(画伯)のイラストが施されたビールジョッキを片手に嬉しそうにお礼を言う佐藤。更に「盛り上がったので、さっきみんなと話し合って。(松田)」と、アンコールの1曲目に7月リリースするシングル『SR★JG』(シークレットジャングル)を、何といち早く初披露!

「Sissy史上、一番ロックな曲になっています。」という松田の言葉にオーディエンスも期待が膨らむ。確かにSissyとしてロックでありダークなサウンドが新しい!

DSC_5457_20160630.jpg「ちょっとアンコール長くない?」笑いながらここで曽根が再び登場。メンバー同士の楽屋の仲良さげな光景についても触れ、また一緒にプレイしたいと話すとオーディエンスからも大きな拍手が贈られた。
潰れそうになったこともあったという松田は、曽根と同じステージに立てる喜びやスタッフや関係者に支えられていること、そして何よりファンが応援し続けてくれていることに感謝しながら「これからはバンドでイチからやっていけるので、色々な場所で色々な方と楽しいライヴをしていきたいと思います。また遊びに来てください!今日はありがとうございました!」と改めてお礼を述べ、“ヒカリノユクエ”で【Sissy music line special】は幕を閉じた。

ライヴが終わるとすぐに楽屋へ向かった。「お疲れ様でしたー!」余韻というにはまだ早い位の熱量を放ちながらも、メンバーは清々しい笑顔を見せていた。ひとまずタオルで汗を拭うと友人や関係者へ挨拶を済ませると、オーディエンスを送り出すため、すぐに受付へ。

DSC_5574_20160630.jpg「今日はありがとうね!」「来てくれたんだ!」心から嬉しそうな笑顔でオーディエンスと言葉を交わし、握手をするメンバーの姿を最後にシャッターに納め、【Sissy music line special】密着レポートも終わることにしよう。

Photo & Text:秋山昌未


□ セットリスト

M01. ジオラマ
M02. ドレミの魔法
M03. SHAKE!
M04. 2025
M05. 君と道
M06. 罰×罪
M07. 顔さえ見えない君を好きになって
M08. 各駅停車の未来
M09. 花鳥風月
M10. re:times
M11. ボクらの確率論
M12. Nancy
M13. マイケル
M14. POWER
M
15. Ready Go!

アンコール
En1. SR★JG(7月新曲)
En2.ヒカリノユクエ


■ Sissyオフィシャルウェブサイト
https://sissy-web.amebaownd.com

■ Sissyレーベルオフィシャルサイト
http://ssy.tokyo

■ Sissy 8th Anniversary特設サイト
http://ssy.tokyo/anniversary_8

■ オフィシャルファンクラブclub44
http://fan.pia.jp/club44/

  関連画像

  リリース情報

Sissy
「re:times」

2016月6月26日発売

-収録曲-

1. re:times
2. re:times (Instrumental)

※ライブ会場&レーベルサイト限定販売

■ Sissyレーベルオフィシャルサイト
http://ssy.tokyo

re:times

CD

prss-0002 / 800円

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