タイのビジネスビザ(Bビザ)を個人でビエンチャンに取得しに行った際の旅の話。
これまでの記事はこちらを参照。

最終回となる今回は、ビエンチャンでの過ごし方について、以下4つテーマでお話をする。

  • 観光
  • 日本食
  • 仕事とネット環境
  • 癒やし

この記事の目次


ビエンチャンの観光名所5選!

1. パトゥーサイ(Patou Xai)

patouxai

まずはビエンチャンのシンボルともいえるのがこのパトゥーサイ。
戦死した兵士の霊を慰めるため、パリの凱旋門をモデルに建てられた戦没者慰霊塔です。上は展望台になっていて、ビエンチャン市内が一望できるのでぜひ登ってみて欲しい。

patouxai

2. タート・ルアン(That Luang)

that luangパトゥーサイと並ぶビエンチャンの2大シンボルである黄金の塔「タート・ルアン」。
中に仏陀の骨が収められており、仏教の聖地として国内外からの信仰も厚い。

3. ワット・ホーパケオ(Wat Ho Phra Keo)

wat ho phra keoルアンパバーンからビエンチャンに遷都された際、エメラルド仏を安置する目的で建てられたお寺。
1730年と1828年のシャム(タイ)の侵攻により破壊され、エメラルド仏も持ち去られた。そう、バンコクのワット・プラケオのエメラルド仏はここから持ち去られたものだったのである。
エメラルド仏の伝説や歴史はとても興味深い。

1548年、ラーンサーン(現在のラオスにあった国)の王の座にも就いたラーンナーのセーターティラート王は、1551年にエメラルド仏をラーンサーンの首都・ルアンパバーンへ運んだ。1564年、ビルマ(タウングー王朝)の侵攻を懸念したセーターティラート王によって、仏像は更に新しい首都・ヴィエンチャンに運ばれ、ラーンサーン分裂後はヴィエンチャン王国によって保持された。
1777年、トンブリー王朝(シャム)のタークシン王がビルマ(コンバウン王朝)と繋がっていたヴィエンチャン王国へ侵攻すると、1779年にラーマ1世(当時はタークシン王に仕える将軍)がヴィエンチャンから略奪してトンブリー(現在のバンコク)へと持ち帰った。後にラーマ1世がチャクリー王朝を開くと、エメラルド仏は1784年からラーマ1世が設置したワット・プラケーオに安置される事となり、そのまま今日まで至っている。

詳しくはwikiを参照。

4. ワット・シーサケット(Wat Sisaket)

wat sisaket

1551年にセーターティラート王による建立と伝えられるビエンチャン最古の寺院である。現在の建物は王国時代の1818年(1824年説あり)に建設されたもの。優美な大屋根が特徴のルアンパバーン様式に対し、本堂を取り囲むように広縁風のベランダを持つビエンチャン様式である。本堂には、2052体の仏像が並び、回廊に彫られた3420の小さな穴には2体ずつ仏像が安置されている。回廊だけで7000近い仏像が並ぶ様は圧巻である。

wat sisaket

境内はとても情緒があり、お寺好きの方でなくても、どこかホッとしてつい長居してしまいたくなるような落ち着いた雰囲気の良いお寺だ。

5. ナイトマーケット

nightmarket vientiane

 メコン川沿いでは毎晩ナイトマーケットが開催されている。売っているものはバンコクのプラトゥーナム市場でも手に入りそうなもチープなものばかり。正直まったくそそられるものはないが、ビエンチャンの夜は他にやることもないので、暇つぶしにはちょうどいい。
実は昨年12月にビエンチャンに4年振りに来ていたのだが、ナイトマーケットの変貌ぶりにとても驚いた。
下の写真は2010年のもの。nightmarket vientianenightmarket vientianenightmarket vientiane

当時はこのように川沿いの道にモノを並べて売っているお店がポツポツとある程度でアジアの片田舎の風情があった。今や所狭しと屋台が立ち並びそういった風情はなくなってしまったのが残念だ。

ビエンチャンの日本食

vientiane japanese restaurant

バンコクから来ると気になるのは日本食のレベル。ビエンチャンの中心部にも日本食レストランは増えてきており、おそらく10軒以上はあるだろう。

vientiane japanese restaurantさくら

vientiane japanese restaurantキッチン東京

vientiane japanese restaurant大阪

vientiane japanese restaurant酉圓屋(とりまるや)

今回は、以下2軒の日本食レストランに行ったみた。

じゃぱん亭

japanese reataurant vientiane

すき焼き定食、カツ丼、カルビうどんを食べてみたがどれも旨かった。価格も100〜200バーツほどでバンコクよりも30〜50%程度安い。安くて旨くて満足度はとても高かった。

ドレスデン

japanese reataurant vientiane

正確には日本食レストランというよりもバーなのだが、友人に「ここのナポリタンは絶品だ」と勧められたので行ってみた。
H.I.Sが入居する建物の1階にあるので、旅行者にとっても分かりやすいロケーションだ。
実はこのドレスデン、本店は新宿歌舞伎町にあり創業はなんと1951年という老舗なのだ。
そしてこれがその噂のナポリタン。

japanese reataurant vientiane

確かに旨い。まさに古き良き日本の洋食屋のナポリタンだ。
このレベルのナポリタンが食べられるとは、ビエンチャンの日本食のレベルもかなり上がって来ているのは間違いない。バンコクでもこのレベルのナポリタンを出す店はそうはないのではないだろうか。ビエンチャンに来た時の楽しみがひとつ増えた。

ドレスデンのウェブサイトはこちら。
http://www.dresdenlao.com

ビエンチャンでの仕事とネット環境

vientiane cafe

今回8日間も滞在したので、その間の仕事はどうしていたかというと、主にカフェで仕事をさせてもらった。いくつかピックアップして紹介する。

Cafe Sinouk

vientiane cafe

一番気に入ったのはメコン川沿いにある「Cafe Sinouk」(カフェシヌーク)だ。
なんと言ってもロケーションが最高なのである。2階席からはメコン側やナイトマーケットを見下ろすことができるのだ。テラスでは喫煙も可能。
vientiane cafe電源もあり、Wi-Fiも無料。僕はいつもこのテラス手前のベストポジションに席を確保していた。
vientiane cafeコーヒーは1杯2万キップ〜。焼き菓子も2万キップ〜とこのレベルの割にはリーズナブル。唯一、2階席には蚊がいたのが玉にキズだった。
営業時間は22時まで。

Factory Cafe

vientiane cafe

ビエンチャンの夜は早い。どのお店も22時頃には閉まり始める。24時間営業のカフェなどあるはずもない。その中でも今回一番遅くまで営業していたのが、ラオシルクホテルの1階にある「Factory Cafe」だ。
閉店は24時ということだったが、なんだかんだ25時過ぎまで使わせてくれた。
vientiane cafe

テーブルが低いでの長時間の作業には向かないが、遅い時間にどうしてもインターネットが使いたい場合には重宝しそうだ。

その他にもビエンチャンにはまだまだカフェはある。
バンコクでもお馴染みのTRUE COFFEEも出店している。

vientiane cafe

TRUE COFFEE付近にはカフェやレストランが密集していているのでお気に入りのカフェを探すのも楽しい。

vientiane cafe

気になるのはWi-Fi環境だが、どのカフェも基本的には無料で利用できる。
ただし、混み合ってくると激遅になったり、繋がらなかったりすることが頻繁にあった。
また、停電も2日に1回程度発生しており、そうなるとWi-Fiも使えなくなる。
僕はSIMカードも購入していたので、Wi-Fiが使えなくてもネットには接続出来たので大きな問題はなかった。商用で来る方は、Wi-Fiに頼ることなくSIMカードも購入しておいた方が良い。SIMカードの購入については、Part 2の記事を参照して欲しい。

ビエンチャンの癒やし

vientiane sauna

ビエンチャンに来たら絶対に利用して欲しいのが、「薬草サウナ」(Herbal Steam Sauna)。
場所はメコン川沿いのお寺、ワット・チャンタブリー(Wat Chantabouri)のすぐ裏手にある。
ハーブがムンムンと香るスチームサウナで、通常のサウナよりも数倍気持ちいい。利用客はほとんどがローカルのラオス人で外国人客は少数派だった。

vientiane sauna

共有スペースは男女共用となっているが、サウナ室はきちんと分かれている。
料金は2万キップ(80バーツ)で体に巻く布とタオルは貸してくれる。
シャンプーや石鹸などは有料なので持参した方が良い。ちゃんとロッカーも備え付けられているので盗難の心配はない。
ラオス人は、男も女もタマリンドやヨーグルト、豆乳、蜂蜜などを混ぜ合わせたものを全身に塗りたくってからサウナに入っていた。タマリンドは角質落とし、ヨーグルト等は肌に良いのだそうだ。その一式は受付で買うことができるので、気になる方はぜひ挑戦してみて欲しい。

詳しくこのブログが参考になる。
ビエンチャンの薬草サウナでアンチエイジング

とにかくこの薬草サウナは最高だった。滞在中毎日通ってしまった。バンコクにあったらかなりの頻度で通うだろう。またこのサウナ目当てにビエンチャンに来てもいいかなと思えるほどだ。
ビエンチャンにいく方は騙されたと思ってぜひ行ってみてほしい。

薬草サウナ地図

そして最後は、メコン川の夕陽。

mekong vientiane

数年前に護岸が整備され情緒がなくなってしまった感があるが、それでも少し北上すればまだアスファルトで舗装されていない赤土の道が続いている。

mekong vientiane

ナイトマーケットの喧騒を離れ、ここまで足を運ぶと「あぁラオスっていいな」としみじみ思うのだ。

まとめ

patouxai

ビエンチャンは「アクティブに遊び倒す!」という街ではない。お寺やコロニアル建築を見ながらまったりと散歩し、疲れたらカフェに入り、一日の終りは川沿いに夕陽を見に行く。一日の疲れは薬草サウナで癒やし、ナイトマーケットで屋台をひやかしてから帰路につく。という一日になる。

僕の周りではあまり人気のないビエンチャンだが、個人的には今回の滞在でお気に入りの街のひとつになった。
タイ語も通じるのでタイ国内と同じ感覚で旅行できるというのもいい。
ぜひ、まだ行ったことがないかたは一度は訪れてみて欲しい。
それでは、今回で全6回のビエンチャンのBビザ取得の旅の話はお終い。
最後までお付き合いいただきありがとうございましたm(__)m

それではまた明日!

個人で行く! バンコクからビエンチャンへBビザ取得の旅シリーズ全6回