原子力規制委、川内原発の審査終了 1号機が7月下旬再稼働へ

[東京 27日 ロイター] - 原子力規制委員会は、27日開催の定例会合で、九州電力 川内原発について、運転管理体制を定めた「保安規定」を認可した。これにより川内原発の審査は終了。九電は同1号機について7月下旬の再稼働を目指す。
各原発の稼働の可否を規制当局が法的に判断する「新規制基準適合性審査」は2013年7月に始まった。これまでに15原発24基の審査が申請されてきたが、主要3項目の許認可が下りて審査が終了するのは川内原発が初めて。
原子力規制委は昨年9月、川内原発の安全性に関する基本設計・方針を確認したとして「設置変更許可」を出し、事実上の合格判定を示した。
1、2号機はその後、設備や機器の詳細を確認する「工事計画」がそれぞれ認可され、今回の保安規定認可により審査が終わった。
再稼働に向けた最後の手続きが「使用前検査」で、安全対策が工事計画通りであるかを現地で確認する。九電は川内の原子炉2基の再稼働について1号機は7月下旬、2号機は9月下旬を目標としている。

浜田健太郎

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab